ひきふね図書館パートナーズとは?

「街と図書館をつなぐ!ボランティア集団」

 

我々の団体名には「ひきふね図書館」という名前が入ってはいますが、「図書館」というハードウェアではなく、ソフトウェアです。

図書館を活性化させるためのイベントの企画・実施をしています。

現在のメンバーは15名、全員ボランティアです。

たった15人でどうやって年間60ものイベントを実施しているかというと、タイトルにある「つなぐ」です。

イベントに参加してくれた人に講師をやってもらう、他の団体とコラボする、そのようにして多くのイベントが実現できているのです。

例えば、ビブリオバトルを実施した際に、バトラーになってくれた税理士さんに、起業セミナーの講師をお願いしました。

近隣の商店街とコラボして「本を借りて商店街へ行こう!」を企画、商店街店主さんのお勧め書籍を図書館に展示、それを利用者が借りてお店に行くと割引サービス等を受けられる、というものです。

 

「民間のノウハウを公共に応用」

 

良いイベントを企画する・参加してもらうためには様々なスキルが必要になります。

顧客目線の斬新な発想・マーケティング・PR・営業活動・ビジネスのフレームワークの応用・PDCA・・・

行政にないとは言いませんが、弱い部分であるのは確かです。

我々の強みである民間の力を、自由に発揮させてもらっています。

 

「ひきふね図書館パートナーズの物語」

 

2012年6月、墨田区の公募により「プロジェクトリーダー養成講座」が開催されました。これは翌2013年4月オープンのひきふね図書館開館に向けて、図書館で何か新しいことをしてくれるボランティアを集めることが目的でした。これが我々の出会いでした。

前期7回の講座を約40名が受講しました。ここでは、主に企画のアイデア出しが行われ、基本的にボランティアが自由に企画実施をして良いということでした。

初めて全員で実施したイベントは、2012年10月、竹内庸子先生をお招きしてのパネルディスカッションでした。

イベントは盛況に実施することができましたが、その後の課題となったのは「組織化」でした。

講座に参加した世代もバックグラウンドも様々な人達のコンセンサスを取るのは容易ではありませんでした。それでも、もともと図書館を愛する人達です、「墨田区ひきふね図書館パートナーズ」という名称を決め、任意団体となりました。

何とか、2013年4月のひきふね図書館開館に間に合い、オープニングイベントを盛況に実施できました。

そして、その後は各自がやりたい企画を自由に発想し、行政と協働で実施するようになり、今に至りました。

 

「そして全国へ」

 

「確かにひきふね図書館パートナーズの活動は素晴らしいが、墨田区にしかないのは、不公平だ」

と言われたことがきっかけとなり、我々がこれまでに培ったノウハウを他でも適用してもらうことを計画しました。

パートナーズメンバーのような人材を育成する教育プログラムです。

現在、司書さんや図書館館長向けの研修依頼を受け、実施しています。

このモデルを今後、全国に広げていくのが次のミッションだと考えています。

 

「図書館は知の宝庫」

 

図書館は地域の知の宝庫であり、情報の拠点です。既にあるリソースを最大限に活用することで、図書館の存在意義が問われる現状を変えていきたいです。

市民だからこその視点で、図書館の魅力と新しい価値を引き出し、広くアピールしていきます。